今という器の中から

過ごした時間を振り返る雑記ブログ

20180805

 日曜の真昼間から、することも思いつかずにパソコンを立ち上げている。パソコンを立ち上げただけマシな方で、ベッドに転がって天井を見上げていてもおかしくはなかった。しなきゃならないことだったり、した方が良いことはいくつだってあるのだろう。その中からパソコンのメモ帳を立ち上げているだけあって、自覚こそないが文章を愛しているのかもしれない。人生のない世界に行きたい。生活のない世界だろうか。それとも家事のない生活と言い換えるべきなんだろうか。寂しい生活を送っている。寂しいと自覚があるなら変えるべきなんだろう、と思考はそこで止まっている。何をするべきだったんだろうな。何を求めていたんだろうな。概念上の彼女が欲しかった。信頼できる他人が欲しかった。概念としての母親が欲しかったのかもしれない。実母はいる。実際の兄と概念上の兄は違う。そういうことだ。信頼できる他人なんてこの世には存在せず、自分が他人を信頼するかどうかだけなのだろう。他人を信頼することを選ばなかったのは自分自身で、俺はその結果を背負うべきだった。まあ価値観に照らし合わせるなら、そんな気分になれただけマシだったのだろう。来年には忘れているのだろうが。他人を信頼するに値しないと評価したのは自分自身で、ナチュラルに他人を見下していたらしい。他人のことは良い面も悪い面も見るようにする。自分のことは良い面だけを見るようにする。不均衡が生まれるのは当然だろう。自分の欠点に自覚的に生きようと思うほど、余裕があると思っていなかったし、思うつもりもなかったのだろう。リスクを取らない人間がリターンを得づらい部分があると考えているのだから、人を信頼するリスクを取り切れなかった自分が、他人を信頼している人間よりもリターンを望むのは欲張りだったのだろうと自分を慰めることができるわけだ。思えば自分を他人に合わせることが下手だったのかもしれない。問題こそ起こさないように、波風を立てないようにしてきたつもりだったが、してきたことと言えば、挑戦せず、発言せず、気配を消して、頃合いを見て逃げてきた。他人との軋轢を調整する力があったわけじゃない。逃げる場所のない、代替の効かない人間関係には苦労してきたんだろう。家族だとか職場だとか恋人だろうとか。当然のことだが近くにいる人には迷惑をかけてきた。直接謝る気にはならないが申し訳ないと思っている。上手くはいかねえなあ。幽霊になりたい。転職経験のないひとを尊敬する。一つの場所でコツコツと続けられる人間を尊敬する。俺はまたどこかへいなくなりたい。仕事ができない人間が職場にいても邪魔だという考えを持っている。俺が優秀だったならば、こんなことを考えなくでも済むのに。俺に一生困らないだけの金があれば、仕事を辞めてそれで済む話だったのに。一人暮らしを始めて、来月半ばくらいには短期的に俺が生きててもいいのか答えが出そうな気がしている。俺が望んだような生活をして収入が足りないなら俺は死ぬべきなんだろう。長期的に介護の支出が賄えないときも俺は死ぬべきなんだろう。とは言えそう考えるだけで俺は思想通りに死ぬこともないんだろうけど。構ってほしいだけの悲劇のヒロインムーブだ。他人を許さなかったからだろうか、俺も許されなかったんだろうか。頼る相手も自分くらいのものなのにその箱にも上限がある。中身はもういっぱいいっぱい。減らすのも楽じゃない。そんなもんなんだろう。そんなもんなんだろう。そんなもんの人生しか生きられないのを悲しいとは思わないのだろうか。思ったところで変えられる根性も環境もない。ロクに仕事もできない人間なりに土曜日は仕事術に目を通していた。二十歳ぐらいのころに飽きるくらいに見ていた気がする。あの頃からライフハック系の記事に興味を持っていたなあ。はじめはライフハック系のブログを運営したいとも思っていた。結局それだけの素養も努力もなく、こんなんだが。興味があって読んでいたものさえうろ覚えで中身を覚えていないことに気が付いて空しくなった。あの頃の俺の時間って何だったんだろうな。まあその頃は使うこともなかったとはいえ、そんなんばっかりだ。俺は何をしていたかったのだろう。後から消えてしまうようなことにばかり時間を費やしてきている気がする。俺の人生ってのは何なんだろうな、何だったんだろうな。みんなそんなもんなのかと聞けば、俺の周りにいる人間は、みんなそんなもんだと答えるのだろう。向かう先がどこにある。他人を悲しませて、他人に負担をかけて、他人に迷惑をかけて、喜ぶのは自分だけ? そんな人生を生きて空しさを感じないわけがない、というのは、よっぽど俺は、他人からの承認に飢えているらしい。俺はいつか死ぬ。なら自分以外にも希望を見たい。とは言え俺以上に信じられるものがこの世にあるのか? 俺の矮小なプライド以上に価値のあるものがこの世の中にあるのか? 俺がないと思うなら結果を引き受けなきゃならないんだろう。プライドなんざ誇るものでも価値のあるものでもないんだろうが、それを手放せるくらいに魅力的な何かが俺の生きている世界にはない。勝手にしろ以上の言葉がない。自分が欲しがるよりも先に、自分が与えるというリスクを取ってこなかった俺が悪い。俺にとって、自己完結した人生は空しい。自己完結しようとして生きているんだから、俺は空しさも抱えなきゃならんらしい。これも俺の望んだ生活か。