半径マイナスの生活空間

現人神へと変わるまで、リターンズ。

20180411

 幸せだった。自分は幸せに慣れる生き物だ。幸福を摂取すればするほど効用は薄まる。認められたい、愛されたい。他人の眼差しの中で流れに乗る必要を感じる。しかし他人の眼差しの中で生きるというのも難儀なものだと感じ、たまにどうでもよくなる。仕事を辞めるつもりはないが、再び俺は何だっけと考えることが増えた。俺は自分が死ぬのが一番怖いと思っているが、それ以上に怖いものがある人間がいるらしい。誰かは二度目の裏切りを恐れていて、その原因をつくったのは俺なんじゃないかと感じた。自分の怖さと裏切りを天秤に掛けて、俺は裏切ることを選択していたのかもしれない。俺は善人ではなく、そして何事もなかったかのように生きていくのだろう。自分は固定された幸せを見つけられないままでいる。どれもこれもランダムな奔流の中で生まれた偶然の副産物で、もう二度と取りに戻れることはない。誰の中にも、この世のどこにも恐らく正解なんてものはなくて、俺は小さい一瞬の中で、それでも自分の機嫌をとる方法を捜さなければならないのだろう。相変わらず欲しい物から目を逸らす日常を送っている。自分の弱さが直視できない。たかがそれだけが意味を持つこの世界で。