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星明かりの更新

真っ直ぐ立つために、少しの呪いを添えて。現人神へと変わるまで、リターンズ。

疑問の矢印方向

日記 雑記

「東京に行こうと思ってます」と言ったら、「凄いね」と返ってきた。凄いわけではないだろう。

行こうと思うだけなら誰だって出来る。自分だって出来る。まだ実際にバイトを辞めたわけでもない。お金が用意できたわけでもない。手続きが進んでいるわけでもない。もちろん東京に着いたわけでもない。

東京に行きたいのかって言うのも答えは「ノー」だろう。ただでさえ人混みが苦手で家で大人しくしているような人間なのに、わざわざ人口密度の高い都会に出ようと考えていることが馬鹿げている。今でさえ通勤時間に困っているのに、通勤時間が伸びてもおかしくない地域に出ようと思うのが謎だ。東京に出て何かやりたいことがあるか? 言語化できるものはないだろう。お洒落なカフェが俺にとって価値があるか? ライブやイベントがあったとしても俺がそんな人混みに行くか? 俺が欲しいものはせいぜい誰にも邪魔されない空間ぐらいだ。時間をズラせば実家でもそれは得られるし、時間をズラすのが面倒だとしても東京まで行く必要はない。離れれば離れるほど移動に金銭的なコストが掛かるとすれば、移動の距離は短い方がいいだろう。そうすればバイトを辞める必要も、お金を用意する必要も、手続きをする必要もない。発言を二転三転するのも変だが、相応の理由があるにも関わらず従来の選択に固執するのも変だろう。

東京に行くにしろ、今のままでは分不相応なリスクを抱えている。土地勘もなければ頼れる人脈もない。資格もないし職もない。住むところも決まっていない。せめて二度や三度くらい下見を兼ねて旅行をするくらいはあってもいいだろうに。もちろん、「金が許すならば」だが、土地柄を何も知らずに失敗することに比べれば、払うに値する事柄だろう。分かってるつもりだ。東京に行ったって何も変わらない。少なくとも、東京に行くだけじゃ、何の意味だってない。どこか逃げる先を探しているだけなら、そこが東京である必要はない。親元から離れることもなく、ただ毎日を生きるってのも一つの人生の在り方だろう。そう望むだけでいい。ただ、東京に期待しているのかと聞かれたなら、俺は「はい」と答えるのだと思う。

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