今という器の中から

過ごした時間を振り返る雑記ブログ

『さらば、鏡と顔と君と』

 好みのフレーズだったからどこかに残しておきたくて、タイトルにした。


 目の前の課題が終わらない。ぼちぼち日記を書きたいとは思うのだが、目の前の課題が頭にちらついて、日記を書いているような場合じゃないような気がしてくる。確かに日記を書いている場合ではないのかもしれないが、例え日記を書いていても書いていなくても、結果にはそれほど目に見える違いなんてないもんだ。


 このところ、転職についてのメリットとデメリットの比較をしていた。比較が終わって分かったのは、役に立ちもしない自惚れが自分の頭を動かしているってこと。


 ずっとずっと今のアルバイトを辞めると言い続けてきたような気がするが、今になって恐ろしくなってくる。このままバイトを続けてる方がマシなんじゃないか? 自分にやりたいことがあるのか? 今より生活の質が落ちるのが分かっていても新天地に移りたいのか? 新天地でやっていける自信は? 何もない。何もない。


 ここから離れたところで何が待っているのか分からない。良くなるのか悪くなるのかも見当が付かないし、生活が続けられるか、職が見つかるかも分からない。やりたいことだってない。一年ほど前、『上京資金が貯まったら辞める』って決めたときにはそれほど大事には思ってなかった。手元に何かがあるとは思っていなかったし、何かを探すためにどこか遠くへ行く必要があるんだと思っていた。


 自分にとってはセーフティネットとして機能している実家、学生時代からの知り合いが存在する環境、誰にでも出来たとしても自分以外に人手のない作業、ちょっとした世間話が出来る同僚、自分の遅刻が黙認された職場環境。程度の知れた残業。今より給料が増えたとして、何かに使うことが明確にイメージできるか? この居心地の良さを押し退けてまで、自分にやりたいことってのがあるのか?


 いま残っているものが愛しく感じはじめてきた。これは錯覚なのか? それとも今になって何か見つけられたのかな。この反応の存在は分かる。けれど、どう解釈したらいいのか自分には分からない。さらば、鏡と顔と君と。ここに幸せな思い出は残るか。