読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

星明かりの更新

真っ直ぐ立つために、少しの呪いを添えて。現人神へと変わるまで、リターンズ。

15%の100%

 トガミが書いた気になっている文章は、単なる自意識の発露に過ぎず、表現でもなければ、ましてや誰かに何かを伝えられる類のものでもないのだろうと、そんな風に感じた。何かを伝えたいのなら、湧き出たそれを加工し、表現へと昇華させる必要があるのだろう。無理だ。愚痴や陰口、嘆きのファッションパフォーマンスでしかない。それらの負の感情すら天然物でなく、どこからか借り物の養殖物に見える。

 自分の好きな相手と関わるとき、好かれたいと思ってしまう。しかし、相手は普通でいたいのだろうと、トガミにはそう見える。好かれたいと思ってしまうと、その感情が言動の奥に透ける。好かれたいトガミと、普通を保ちたい相手。お互いの綱引き。負けるのは自分の方だと、そう感じる。

 だったら、喜怒哀楽の感情から一歩引いて過ごそうと考えた。相手に近付こうと思うと感情が揺れる。近からず、遠からずを保ったのなら、一憂することも無いだろう。けれどもそうすると、偶然が囁いてくる。「機会を恵んでやろう」と。こちらが泣く泣く離れようとしているのに、偶然が中途半端な優しさを見せる。そこに幻想を映し出したくなるのは、もはやトガミの性だ。人は見たいものしか見ない。その言葉を確信犯的に自己のみの都合良く使う人間には陸な奴がいないが、つまりはそういうことだ。

 彼女は、どれほどの関係性なら許容してくれるのだろうか。こういうとき、Theyは便利な言葉なんだろうなと思う。あなたに向けて書きたいが、それはこの文章を読むことのないであろう「あなた」だ。その100%を求められないのは分かっている。その心に決めている人が、トガミ以外にいるのだから。それならば、仕事で使う推定15%の関係性、そのすべて。15%を100%手に入れたくなる。まあ、要は15%だ。

 自意識の発露、これから何が表現できるというのだろう。

 
 

 

 

広告を非表示にする