読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

星明かりの更新

真っ直ぐ立つために、少しの呪いを添えて。現人神へと変わるまで、リターンズ。

備忘録 覆い隠す理由

 他でもない今、書かないといけないような気がした。気のせいとは恐ろしいものだが、一度でも信じてしまうと振り払うのが難しい。

 これから無くなっていくものを欲しがってしまう。一度失ってしまうと、その代わりは二度と手に入らないような気がしてしまう。ひとりの人間の代わりなんて、幾らでもいるように感じる。それでも、離れていくことを寂しいと感じるのだから、やはり矛盾しているのかもしれない。

 他人は自分の所有物ではない。おこがましいが、それを残念だと思う。

 明日が終われば、二度と逢うこともないだろう。だからこそ、もう一度逢うことの出来る機会が残っている今、文章に残そうと思った。明日じゃ遅すぎる。

 手に入らないのなら、知りたくなかったと思った。一度味わった幸せを忘れることは、中々難しい。だが、忘れたくないとも思う。トガミの人生は、この数週間、充実していた。

 たかだか数週間のことだ。これから先悩む時間も、それよりきっと短いだろう。それなのに、こうも心が揺れるように感じるのは何故だろう。

 何故こうも惹かれるのかを考えたとき、自分の都合が思い浮かぶ。憧れているだとか、自分が楽をできそうだとか、守ってもらえそうだとか。トガミは、強さだとか、頼もしさに惹かれているのだと思う。

 もしトガミの方が強くなって、頼もしくなったなら。それでも惹かれるようなら、好きだとか愛しているの類に分けても良いのかもしれない。

 まだまだ自分は幼い。もちろん、良い意味ではなく。誰かを安心させられるようになりたい。幸せにできるようになりたい。言葉に伴って行動するわけでもなく、画面を閉じれば忘れてしまうような、薄っぺらい気持ちだ。

 この気持ちは、きっと明日で一段落つく。出来るなら、別れの言葉くらい言いたいものだ。トガミの中で、綺麗な思い出として終わらせたい。綺麗なまま、忘れたくない。このまま残しておきたい。また会えるような理由が欲しい。いつもこんな風に他人頼りだ。