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星明かりの更新

真っ直ぐ立つために、少しの呪いを添えて。現人神へと変わるまで、リターンズ。

固定化されていく文章

 犬の鳴き声が聞こえる。眠たい目を擦りながら時計を見ると、アルバイトまでの時間が30分を切っていた。急いでシャワーを浴びなければ。

 犬はまだ小さく鳴き続けている。様子を見ると、鎖が絡まっている。何をしたらこうなるのか、お前は阿呆か。飼い犬は飼い主に似るという。一体誰に似たんだか。

 答えは分かりきっている。絡まった鎖を解いて、急いでシャワーへと向かう。出発時間は目前だ。

 
 雑記なら無限に書けるような気がしていた。それは日記でもだ。しかし、それは勘違いなのだろう。私が書く以上、話題は限られる。その書き方も、私という篩を通して制限される。物事に対して新しく考えたこと、感じたことを書いているつもりでも、それすら二番煎じに過ぎない。

 要素に対しての反応はそれほどの種類を持ち合わせておらず、似通った文章しか返せない。日々の記録すら固定化されていく。全体として固定化されていくなら、ある部分と紐付けてまで書く必要があるのか。

 書く文章に傾向が見え始める。それは自分が固定化されていくことで可視化されてきていると言うことなのだろう。自分が見え始めたなら、自分はもはや固定されていて変化を失い続けているとも言えるのかもしれない。

 低い位置を保つ自分が発見されたとき、恐らく私は悲しむだろう。本当の自分が見つかったと喜べはしないはずである。自分が見えつつある部分はとても醜悪だ。固定化された文章も私で、それを受け止める必要がありそうだ。