今という器の中から

過ごした時間を振り返る雑記ブログ

短歌の目3月

 

 2017年3月分です。よろしくお願いします。

 

1. 草

 

 風が吹き草原なびく真昼には、あなたの声を思い出すから。

 

2. あま

 

 あまえると心が溶けてしまいそう。熱のある毒で強くなる僕。

 

3. ぼたん

 

 掛け違い並びたがえたぼたん見て「僕らみたい」と小さく零す。

 

4. 鳥

 

 さえずりの綺麗に響く鳥たちが自由の形を示している。

 

5. 雷

 

 雷に打たれる刺激とは逆で、ずっと隣にいたいと思った。

 

テーマ詠
テーマ「捨」

 

 捨ててきた自分の体をまた集め、泥だらけの手、文字を連ねる。

 

 

 

短歌の目3月のお題です - はてな題詠「短歌の目」